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皮膚のメカニズム

肌の力、その1「排泄機能」

私たちが普段「肌」と呼んでいるのは、表皮という部分です。


個人差はありますが約60日間ほどかけて、
再生が繰り返されています。


そのサイクルは、表皮の一番内側の
基底層というところで生まれた新しい肌細胞が、
時間とともに表面へ押し上げられ、やがて角質層になり、
最後には垢となって剥がれ落ちる(排泄される)というものです。


このサイクルが正常に働いていれば、
肌のバリアゾーンである角質層も自然と整って、
きめ細かな肌になります。

肌の力、その2「バリア機能」

肌のバリア機能を担っているのが、
表皮のいちばん外側にある角質層と皮脂膜です。


角質層が整い、肌サイクルが正常に行われることによって、
皮脂膜が形成されます。


皮脂膜は、肌から排泄される皮脂や汗、垢が
肌表面にある菌と混ざり合ってできる天然のクリームで、
角質層を外からの刺激や紫外線から守ってくれます。

皮膚トラブルについて

毎日のスキンケア、
何か変だとは思いませんか?

肌自体が吸収機能を持っていないことは、充分にご理解いただけたと思います。
保湿クリームや乳液など
スキンケア用の化粧品を、いくら肌に塗っても、皮膚に浸透したり、
吸収されるということはないのです。


ところが一般的に市販されている化粧品には、
界面活性剤という石油系の化学物質を使っているものがあります。


界面活性剤は、主に水と油をなじませるために使われるもので、
食器用洗剤と同じ成分です。


栄養とされる成分を無理に肌の奥深くまで浸透させる、ということは、
肌そのものを壊すだけではなく、
そこに含まれている他の化学物質の浸入もゆるしてしまいます。


その結果、角質層の破損が起きて肌サイクルが乱れたり、
皮脂膜の形成が滞ってバリア機能を失うなどして乾燥が進み、
湿度に比例してくすみ、肌あれ、過敏症、シミなどを引き起こすことがあります。

界面活性剤を使用した化粧品を
肌に塗り続けていると…。

界面活性剤を使用している化粧品は、
クセになりやすく手放せなくなっている女性も多いと思います。


けれども次第に角質層の糊の役割を果たしているセラミドが
簡単に溶け出したり、剥がれたりして、角質層が破損してしまいます。


また、油分を皮膚に塗り続けていると皮膚が排泄不良を起こし、
油やけ、くすみの原因になることもあります。

実は身近に使われています。
界面活性剤。

化粧品の他、シャンプー・リンス、台所用洗剤、洗濯用洗剤の他、
薬にも使われるなど、身近に存在する界面活性剤。


石油から作られたこの化学物質は、
水と油をなじませるという目的以外にも、泡立ちをよくする、
肌の深くまで浸透して一時的な栄養や薬などの効果を得る、
多量に配合して防腐剤の代わりにする、
といった目的で使用されます。


防腐剤無添加、と表示された化粧品の中にも、たっぷりと
含まれているため、腐りにくいというものさえあります。
かつては皮膚のバリア機能が未発達な
子どもに多かったアトピー性皮膚炎ですが、
近頃は大人になってから発症するケースが急増しています。


この傾向は、化粧品を使い始める年齢が
昔に比べて早くなってきていること、
そして私たちの生活にあまりに身近な存在として、
界面活性剤が頻繁に使われるようになったことも
原因のひとつといえるのかもしれません。

皮膚トラブルの原因を取り除き、
排泄機能とバリア機能を整える。
これが治療の近道です。

本来正常な肌は、自らが生まれ変わる力と、
守る力をもともと持っているのです。


皮膚トラブルの原因は、患者さんによってさまざまですが、
その原因を取り除き、排泄機能とバリア機能が
正常に戻るよう促すことで、
健康な肌が生まれてくるようになり、
徐々にトラブルも改善されていきます。

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