オイルがないと肌がカサカサ
Q)オイルをつけないと、夏なのに肌がカサカサに…
春先、頬や眉間、口の周りなどが、乾燥します。
オイルをつけるとよくなりますが、つけないとカサカサになります。
このままでいいのでしょうか。
A)皮脂膜を形成できるすこやかな肌へ。
肌のバリア機能を、妨げているかもしれません。
皮膚にはもともと乾燥から身体を守るための、バリア機能が備わっています。
バリア機能がきちんと働く皮膚では、
排泄された汗、垢、皮脂が表面の常在菌と混ざり合って、
皮脂膜が形成され凸凹がない皮膚になります。
こうした排泄機能は、ケラチニゼーションによって
周期的に再生される整った自己に備わった機能で、
第一のバリアである角質層を強固にします。
ご相談の方のようにスキンケアオイルを使い続けていると、
皮脂とは異なるオイルの影響で排泄機能が滞ったり、
オイルに含まれている防腐剤や酸化防止剤などの成分によって角質層が傷つく、
ケラチニゼーションが正常に働かなくなる、
といったトラブルが起きる場合があります。
このような状態になると、皮脂膜を形成できなくなり、肌は乾燥します。
そうしてまたオイルをつける、という悪循環に陥ってしまうことがあるのです。
ノンオイルのケアに切り替えること。
この状態を改善するためには、一度スキンケアオイルをがまんしていただき、
肌細胞の栄養源に限りなく近い糖類・多糖類・アミノ酸を配合した
ノンオイルで使い切りローションで乾燥から皮膚を守る、というケアに切り替えることが必要です。
また、多糖類パックは、いわばかさぶたの代わりとなって傷ついた角質層を抱え込み、
修復を助け、守ります。
皮膚理論に従って考えると、この2つのケアが改善へのいちばんの近道です。
オイルに頼らずに、真のすこやかな肌を取り戻してください。